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METHOD各種工法

FRP内面補修工法は全ての部分補修に対応

ひび割れや管ズレ、土砂の侵入、硫化水素等による壁面腐食など、過酷な条件下で使用されている管路は、常に維持管理の必要性があります。下水道管渠が埋設された道路には、電気、水道、ガスなども埋設され、開削による布設替えは容易ではありません。長期の開削工事は、交通障害や近隣住民への悪影響が懸念されます。非開削のFRP内面補修工法は、既設管路内面の様々な損傷に対して、短い工期で効率的かつ経済的な管路の更正を実現します。

本管継手部の補修

3-1 内面補修工

4-1 施工確認工

枝管一体型の補修

4-1 施工確認工

4-1 施工確認工


FRP内面補修工法による非開削補修施工

FRP内面補修工法は、非開削工法でガラスクロスと不織布に熱硬化性樹脂を含浸積層させた補修材を装着した専用の補修機を既設マンホールから管渠内の補修箇所に移動させ、TVカメラで作業を確認しながら、加圧密着した後、ヒーターで加熱硬化させ、内面を補修する工法です。

標準施工方法

標準施工時間<1スパンnヶ所補修の場合>

  • 内面補修1ヶ所当たり施工時間=ゲルタイム15分の3倍養成時間で45分+補修機の挿入
  • 日進量 不良率30%による補正φ250で1日あたり標準作業量=6〜7ヶ所/1日

上下水道管の清掃及びテレビカメラ調査、止水工事

FRP内面補修工法は、非開削工法でガラスクロスと不織布に熱硬化性樹脂を含浸積層させた補修材を装着した専用の補修機を既設マンホールから管渠内の補修箇所に移動させ、TVカメラで作業を確認しながら、加圧密着した後、ヒーターで加熱硬化させ、内面を補修する工法です。

1-1 準備工

  1. 作業占用帯設置
    交通誘導員を配置し、バリケード、コーン、作業看板を設置します。
  2. 作業車の設置
    高圧洗浄車、TVカメラ車、内面補修車を設置します。
  3. 換気工
    上流及び下流側のマンホールを開口し、送風機により換気を行います。
  4. 酸素濃度等測定
    マンホール内の酸素濃度等を測定します。
  5. 止水栓の設置
    上流側管口に止水栓を設置します。(水量が多く、止水栓のみによる作業が困難な場合には、水替工を実施します)

1-2 洗浄工

  1. 洗浄工
    下流側のマンホールにより高圧洗浄車にて管渠内を洗浄します。
  2. ワイヤー設置工
    TVカメラ車や通線道具によりワイヤーを管渠内に通線します。

2-1 TVカメラ調査工

  1. 補修箇所確認
    TVカメラを使用して補修箇所の位置、異常、不良の程度を確認します。
  2. 補習前録画
    補習前の状態をVTR録画、写真撮影を行います。

2-2 ライニング準備工

  1. 樹脂配合
    主剤(エポキシアクリレート)樹脂及び添加剤を補修箇所の必要条件に応じて計量、配合します。
  2. 樹脂含浸
    配合樹脂を補強剤に含浸、積層させます。
  3. 補修機への装着
    補修材を補修機に装着します。

3-1 内面補修工

  1. 管内誘導
    補修材を装着した補修機を管渠内に下ろし、TVカメラで確認しながら補修箇所に設置します。
  2. 圧縮空気注入
    補修機に圧縮空気を送り拡径させ、補修材を補修箇所に加圧圧着させます。
  3. 車載モニタにて的確な補修が迅速にできます。

3-2 硬化管理工

  1. 加熱
    補修機内蔵ヒーターにより加熱を開始します。
  2. 温度管理及び空気圧管理
    温度と高気圧の変化を制御盤で管理します。

4-1 施工確認工

  1. 補修機撤去
    硬化養生時間を確認後、補修機を移動撤去します。
  2. 補修状況確認
    TVカメラを使用して補修状況を確認します。
  3. 補修後録画
    補修後の状態をVTRで録画、写真撮影を行います。

5-1 片付工

  1. 整理
    止水栓を撤去しマンホール蓋を閉鎖します。
  2. 作業車移動・作業帯撤去
    作業車を移動し、作業占有帯を撤去します。 

トータル維持管理におけるFRP本管ライニング工法(熱硬化)

トータルリハビリテーションシステム

FRPトータルリハビリテーションシステムは、部分補修から管更正(スパン補修)取付管・管口部分の一体化(シームレス化)等と下水道管渠のあらゆる損傷箇所に対応可能なシステムです。

FRPライナー引込み側

FRPライナー到達側

ボイラー車内部

引込工程

ウインチでFRPライナーを下水道管内に引込みます。

拡張・加熱工程

圧縮空気によりFRPライナーを管内に圧着させます。
圧縮空気を蒸気に置換することにより、FRPライナーを硬化させます。

穿孔工程

取付管孔を穿孔機で穿孔します。

適用範囲

  • 適用呼び径: 200〜 800
  • ライナー厚さ(仕上げ厚):標準水頭(地下水圧3m)
呼び径 仕上げ厚
φ200 仕上げ厚
φ250 仕上げ厚
φ350 仕上げ厚
φ400 仕上げ厚
φ450 仕上げ厚
φ500 仕上げ厚
φ600 仕上げ厚
φ700 仕上げ厚
φ800 仕上げ厚
  • 強化材:ポリエステル繊維の織物、強靱な特殊アウターフイルム
  • 熱硬化性樹脂:不飽和ポリエステル樹脂

基本物性

  • 曲げ強さ(JIS K7055):設計値39N/mm(400kgf/cm)以上
  • 曲げ弾性率(JIS K7055):設計値2.200N/mm(22.400kgf/cm)以上
  • 耐薬品性:JSWAS K-2 規格値以内